日頃の隙間時間を使って詰将棋をする癖をつけると、詰将棋を解く癖も付いて将棋の上達の助けになります。
アプリにも色々あって、どんなアプリが良いのか分かりにくいですよね。
今回は私が今まで使った詰将棋アプリから、使いやすかったアプリを紹介していきたいと思います。
詰将棋はなぜ必要か
詰将棋と聞けば、将棋のニュースではお馴染みの藤井聡太九段ですよね。
なぜ藤井聡太九段が、あそこまでの強さを手に入れている一つに、終盤力・詰将棋力が挙げられます。
将棋の強い人と言うのは、総じて詰将棋が解くのが上手です。
なぜなら、詰みの形や将棋のテクニックを実践出来るだけの力が付くからです。
将棋の強さに相手の玉を詰ませる力・自分が有利になる局面に持っていく力は必須の能力です。
詰将棋をして、局面の先を読む力を付ける事で終盤戦でのスピード・中盤戦での先を読む力を付けて局面を有利に進める為の力をつけましょう。
駒の利きの見落としを無くす
私も級位者の頃は、角の利きを見落として銀をただで取られてしまったなんて経験は一度や二度ではありません。
駒の利きをうっかり見落とす事が多いなと感じている人は、より詰将棋に時間を使う事をおススメします。
なぜなら、詰将棋力を鍛える事で頭の中で駒を動かす癖が付くからです。
駒を動かす癖が付けば、中盤での難解な局面でも頭の中で先を読む力が付き、駒の利きを見落とす回数はかなり減ります。
私も詰将棋で鍛える事によって、駒の利きの見落としはかなりの数が減りました。
ただ、局面をしっかり考える事の苦手な私は数局に一回はいまだに駒の利きを見落とします..苦笑
駒の利きの見落としを無くすことで、将棋の勝率は確実に上がっていきます。
将棋のテクニックが実践できる
将棋には色々な手筋やテクニックがありますが、実践出来るのと知っているだけでは大きな違いがあります。
将棋には制限時間がありますので、限られた時間の中で答えにたどり着く必要がありますよね。
そんな制限時間の中では、詰将棋を日頃から解いて局面を捉える力を付ける必要があります。
なぜなら、似た局面が現れた時に頑張って考えなくても、自分の経験から簡単に良い手が指せるようになるからです。
今では主流のネット将棋は、限られた時間の中で早く答えにたどり着くのは必須の力になります。
正解は、☗7四桂です。
王手をするには☗7四桂しかないですが、その後の局面もしっかりと思い浮かべれましたか?
☗7四桂に☖9二玉、☗8二金、☖9三玉、☗6六角、☖8四歩、☗8五桂まで。
☗7四桂に☖9三玉なら、☗8五桂から(☖9二玉は☗8二金、☖8四玉なら☗7五金まで)
の詰みになります。
一見☗7四桂に☖9二玉、☗8二金、☖9三玉で持ち駒が桂馬しかなければ詰まないと考えてしまいますよね。
☗7四桂~☗6六角!で逃げ道封鎖の手筋までがしっかりと見えていれば、ギリギリ詰まないと諦めて受けに回ってしまう、なんて事もなくなります。
このように、将棋のテクニックを実践するにも局面の先を読める力が必要になってきます。
まずは一手詰みから
詰将棋を始める時は、まずは1手詰みから始めるべきです。
なぜなら、詰み形も覚えていないうちから3手詰み・5手詰めを解くのは、かなり効率が悪いからです。
初めて詰将棋をやってみると分かりますが、1手詰めでも意外に難しい問題もあります。
3手詰め・5手詰めとなれば、複雑な詰将棋も数多くあります。
まずは1手詰めで基本の詰み形を覚えて、ほとんどの1手詰めで時間も使わず間違わない様になってから3手詰めに進みましょう。
そして3手詰めで、1問当たり2分以内に解ける・ほとんど間違わない様になってから、5手詰めに進むようにした方が良いと思います。
分からない問題はどうするか
詰将棋をしていくうえで、どうしても分からない問題にあたってしまうことがあります。
5手詰めなのに、10分考えても解けないなんて事もあります。
そういう時は、2~3分で一旦諦めて違う問題を解くようにしましょう。
なぜなら、1つの問題を長く考えてもあまり意味はありません。
鑑賞用の難しい詰将棋なら考える事に意味は出てきますが、基本的には一旦諦め違う問題を解いてからまた挑戦する、を繰り返す方がいいと思います。
違う問題を解いた後には、違う読み筋にたどり着く可能性が高いです。
繰り返しても分からない問題なら、答えを見て正解を知ることが大切です。
1つの問題に時間を掛けずに、多くの問題を解くことで将棋の引き出しを増やしていきましょう。
同じ問題を繰り返してもいい
詰将棋を多くしていくと、必ずと言っていいほど同じ問題が出てきます。
しかし、2回目に出てきた問題でも大抵は答えを忘れているものです。
やったことのある問題だなと感じても、しっかりもう一度考えて解くことが大切です。
なぜなら、記憶の曖昧な読み筋を繰り返す事で、自分の読み筋を確かなものに出来るからです。
私は、詰将棋の2回目でも3回目でも大抵答えを忘れています..苦笑
そういう時は、時間を開けて繰り返し解くことで、自分の読み筋・駒の動かし方を考える力を少しずつ鍛えていきます。
詰将棋で鍛えた力は、必ずと言っていいほど対局で役立ちますので、しっかりと取り組む事が大切だと思います。
詰将棋を解く際の注意点
詰将棋を解く際に、気を付けてほしいところがあります。
それは、答えも分かっていないのに当てずっぽうで駒を動かす事です。
特に携帯アプリの場合は、答えが分からずに当てずっぽうで駒を動かしても、1手ずつ正解か不正解かを教えてくれる為、繰り返せば何手詰めでも解けてしまいます。
しかし、そんな適当に動かして詰将棋を解いたところで、あなたの力にはなってくれません。
なぜなら、詰将棋で鍛えるのは、自分の頭で局面の先を読み駒の利きや動かし方を頭の中で考える力だからです。
それなのに、当てずっぽうで駒を動かしていては局面の先を読む力なんて付きませんよね。
少ない手数でも、自分の頭の中だけで答えにたどり着くのが大切です。
詰将棋アプリの選び方
今現在、詰将棋アプリと言ってもかなりの数があり、どれから手を付ければいいか分かりにくいですよね。
検索して出てきたものに手を出すだけでは、何か違うなと感じたり、難しくて詰将棋自体が嫌いになるなんて事になりかねません。
最初の内から難しい問題に手を出すと、将棋の楽しさに気付けずに諦める結果になってしまいます。
まずは初心者のうちなら、1手詰めがメインのアプリ、慣れて来たら3手詰め・5手詰めが多いアプリに変えるなどしていくのが良いです。
携帯アプリなら、日頃の隙間時間を使って頭のトレーニングが出来るので、自分に合ったアプリで楽しく詰将棋が出来るのが理想です。
解説付きのアプリ
初心者の内なら、絶対に解説付きのアプリから始めるのが良いです。
なぜなら、自分の頭で考えて答えが出た問題でも、解説を見る事でさらに自分の頭の中の指し筋が鮮明になるからです。
自分で答えにたどり着かなかった問題も、解説を見て理解する事が大切です。
複雑な詰将棋にもなると、一度や二度解いただけでは理解が難しい事もあります。
一度解けなかった問題も、解説を見て理解すれば同じ問題が出た時に答えにたどり着く可能性は高いです。
おススメ詰将棋アプリ4選
数多くの詰将棋アプリから、自分に合ったものを探すのは骨が折れますよね。
実際にダウンロードしてみて、何か違うなと思いまた別のアプリをダウンロードするなんて、出来れば避けたいものです。
- 隙間時間に楽しみたい
- ガッツリ詰将棋を楽しみたい
- とりあえず皆に人気のアプリから始めたい
- 初心者に向いているのはどれ?
などを踏まえて、私のプレイしたアプリの中から、4つほどご紹介していきたいと思います。
みんなの詰将棋
- 正解以外の手を指しても、応手をしてくれるので間違いが分かりやすい
- 1手詰めから11手詰めまであるので、段階を踏んで上達できる
- 詰み手数隠し機能で、実践的な詰将棋が出来る
- アップデートで新規問題が随時追加されていく
- ルール解説が付いているので、将棋を始めたての方にも分かりやすい
アプリ情報
料金:無料(アプリ内課金あり)
解説の有無:×
対応OS:iOS/Android
問題数:1140問以上
評価:4.4(Googleプレイ)
詰将棋を上達する上で、最初の一手を指して間違いを知らせられる機能の付いたアプリは避けるべきです。
なぜなら、自分の頭の中できっちり最後まで考える力が身に付かなくなるからです。
このアプリは間違いの指し手に対しても、専用の思考エンジンがきっちり最後までの応手を指してくれるので、間違いの場合でも最初からきっちり考え直す事が出来ます。
一手ずつ間違いを教えられると、5手詰めの問題でも1手目が当てずっぽうで正解してしまった場合は、3手詰めの詰将棋と同じですよね。
さらに、5手詰めと分かってしまうと逆算して考えてしまう人の為に、詰み手数を隠してくれる機能もありますので、より実践的な形式で楽しむ事が出来ます。
間違いの場合にも応手をしてくれるので、なぜ間違いなのか確かめたい方は自分での検証もしやすいです。
一つ欠点を上げるとするなら、解説がないので自分で指し手の検証をしないと、この指し手が何故間違っているのかが分かりにくい所になるかと思います。
詰将棋パラダイス
- 無料なのに詰将棋作家による問題が4300問以上
- レベル別に問題を選べるので、自身に合ったレベルの詰将棋を楽しめる
- 皆とランキングを競いたい方は、タイムアタック・クリア順のランクインを目指しモチベーションアップに繋がる
- 詰将棋の創作も出来るので、皆に自分の作った詰将棋を楽しんでもらえる
- 毎日更新されるので、いつまでも遊び続けられる
アプリ情報
料金:無料
解説の有無:〇
対応OS:iOS/Android
問題数:14000問以上
評価:4.3(Googleプレイ)
詰将棋を毎日していると、問題数が足りなくて物足りないなと感じる事もありますよね。
とにかく沢山詰将棋をしたい、と思っている方には間違いなくおススメのアプリになります。
なぜなら、このアプリは創刊60年以上の歴史ある月刊誌、詰将棋パラダイスのソーシャルアプリで問題数の多さ・質の高さに信頼性があります。
さらに実践では登場しにくい、【不成でないと詰まない形】も登場しますので、芸術作品として楽しむ一面もあります。
自身で詰将棋の創作も出来るので、自分で詰将棋を作ってみたい!という思いにも答えてくれるアプリだと思います。
一つ欠点を上げるとするなら、間違いの手を指した場合すぐに不正解とされるので、当てずっぽうでも繰り返せば答えにたどり着いてしまうという所になるので、自分の頭の中で考える事が大切になってくると思います。
百鍛将棋
- 実践詰将棋で、実践を想定したな比較的簡単な詰将棋が1・3・5手詰めでそれぞれ1000~2000問以上
- 全国対局の対人戦も出来るので、自分の将棋のレベルアップに繋がる
- CPUのレベルも15段階あり、手ごたえのあるCPU対戦が出来る
- 毎日自分のレベルに合った問題が出題されるので、自分のレベルアップが実感しやすい
- 初心者に適したレベルの問題が多い
アプリ情報
料金:無料(アプリ内課金あり)
解説の有無:×
対応OS:iOS/Android
問題数:4000問以上
評価:4.2(Googleプレイ)
詰将棋のルールに、手持ちの駒をすべて使い切り玉を詰まさないといけない、などがあります。
自分の手持ちの駒で、相手の駒をいかに相手を詰ます事が出来るか、というのが詰将棋の醍醐味ですよね。
しかし、実践では綺麗に駒がなくなる詰み筋というのはなかなかお目にかかれる物ではないです。
詰将棋では、配置された駒に必ず意味がありますが、このアプリの実践詰将棋では実際の盤面を元に詰将棋が作られているので、詰将棋に意味のない将棋の駒がすべて配置されています。
持ち駒を使い切る必要もなく、使えそうで使えない駒、わざと惑わす為に配置された駒もあり、より実践的に詰将棋が出来るようになっています。
盤面全体を使って詰将棋を解けるので、実践的な力が上達します。
欠点を上げるとするなら、実践詰将棋には詰み手順が複数あったりするので、詰みの形が学びづらいという所になるかと思います。
将皇
- 勝ちきれ将棋という、実際のプロ棋士の投了図から引き継いで、相手を最後まで詰ます将棋が出来る
- 実践詰将棋が毎日更新されるので、飽きずに続けられる
- CPU戦ではレベルは5段階なものの、駒落ちの設定が出来るので、自分の強さに合わせて対戦できる
- CPUの指し手を指示することが出来るので、相手がこう指して来たらどうしようといった検証がしやすい
- 棋譜再生モードで対局の振り返りや、途中から改めて対局を再開する事が出来る
アプリ情報
料金:無料
解説の有無:×
対応OS:iOS/Android
問題数:正確な記載なし(問題は毎日更新されている)
評価:4.2(Googleプレイ)
毎日ずっと詰将棋を解いていると、たまには違うこともしたくなりますよね。
このアプリは【勝ち切れ将棋】という、実際のプロ棋士の投了図から、終盤の寄せから詰みまでを指す事の出来る機能が付いています。
実際にプロの将棋で現れた終盤戦から、より実践的な終盤力を鍛える事が出来ます。
実践詰将棋も毎日更新されるので、毎日詰将棋をするかたでも問題がなくなった、なんて事にはなりません。
欠点を上げるとするなら、勝ち切れ将棋はとても面白いですが、毎回王手が必要になる詰将棋とは違いますので、詰将棋を鍛えたいという人には不向きな所になるかと思います。
まとめ
将棋では圧倒的に有利な局面だったのに、相手の玉の詰ませ方が分からなくて、逆に相手に詰まされてしまった。
なんて事は良く起こりますが、そういう時はかなり悔しい気持ちになりますよね。
相手の玉を逃がすことなく、最短で詰ます訓練を詰む事で、悔しい負け方をしないように終盤力をつけましょう。
- まずは1手詰めから、詰みの基本の形を学ぶ
- 駒の利きを見落とさない為にも、日頃から頭の中で駒を動かす癖をつけよう
- 将棋のテクニックを実践できるように、局面の先を読む力をつけよう
- 分からない問題は一旦諦める
- 繰り返し同じ問題を解くのも効果がある
- 当てずっぽうで答えるのはやめよう
おススメ詰将棋アプリ4選
- みんなの詰将棋
- 詰将棋パラダイス
- 百鍛将棋
- 将皇
隙間時間に詰将棋をしたい・本気で終盤力を上げたいと思っているあなたは、是非ともこれらのアプリに取り組んで見てください。
あなたの終盤力が上がるように応援しています。頑張ってください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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