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定跡を上手く学んで上達する(級位者向け)

将棋を指す

ここでは初段を目指す級位者の方に向けて、おススメの戦法や定跡・勉強方法をご紹介させてもらいます。

定跡も様々あり、どの戦法の定跡から学べば分からないから、とりあえず有名な定跡から覚えて行こうかなと思っている方がほとんどだと思います。

有名な戦法と言うのは、多く使われているので対局で目にする事も多いので、とりあえず全体的に覚えるのも大切だと思います。

将棋を始めた以上は、まずは目指すところは初段を目指してもらいたいです

記事を最後まで読んでもらい、早く初段に上達出来る手伝いが出来ればうれしいです。

目次

定跡を学ぶ理由

矢倉

定跡を学ぶ理由は、序盤から劣勢になるのを防ぐことです。

先人たちの研究によって定跡は進化していき、アマチュアの私たちでも定跡を覚えていれば、効率良く駒を使う事が出来ます。

あまり詳しくない戦法に序盤から崩され、そのままぼろ負けした経験は誰にでもあると思います。

定跡を知っていれば、対局中に1手1手一生懸命考えなくても良い手を指す事が出来ます。

初心者の内は、定跡をしっかり知っているだけで序盤から有利にたつことが出来るようになりますよ。

居飛車の特徴

居飛車と言うのは、飛車が最初の位置のまま進める戦法です。

昔は居飛車は攻め、振り飛車は受け身と言われていました。

しかし、現代将棋ではどんどん攻める振り飛車戦法(ゴキゲン中飛車など)が現れ、振り飛車が受け身という考えは少なくなってきていると思います。

けれど、最初の認識としては居飛車は攻めの戦法と覚えていて大丈夫だと思います。

別の記事でも紹介していますが、居飛車は覚える定跡が多くあるので、私としては初心者の内はおすすめ出来ない戦法ではあります。

振り飛車の特徴

振り飛車とは、盤面を半分に割ったとして飛車を左側に動かす戦法です。

攻めの振り飛車も増えてきて、振り飛車が受け身という考えは少なくなってはいますが、初心者の内は振り飛車はカウンターに近い戦法という認識で大丈夫です。

相手の攻めをいなして、カウンターを決めるパターンが多くあります。

有名な四間飛車戦法がありますが、初心者の内に身に付けてもらいたい手筋・定跡が詰まっていますので、私は初心者の方は振り飛車から入るように勧めています。

自分の使う戦法を決める

忍者

最初の内からたくさんの戦法を覚えて、多彩な戦法を駆使して対局したいという方もいると思います。

しかし、将棋を早く上達して強くなりたいと思っているなら、自分の使う戦法をある程度決めている方が上達は早いです。

なぜなら、一つの戦法の定跡を覚えるだけでもかなりの時間が掛かりますので、沢山の定跡を最初から覚える事は難しいからです。

決めた戦法に絞って勉強すれば、最初の内はその定跡だけを学べばいいので、時間効率が良くなります。

そして、対局する中で自分の苦手とする戦法が出て来たら、しっかりと苦手戦法に対する勉強もするようにしてください。

自分の指したい戦法が決まっている方は、是非ともその戦法を学んでもらいたいですが、良く分かっていない方にはまずは振り飛車から学ぶのをお勧めします。

先手・後手に限定される戦法は最初は選ばない

最初の内から、【先手】【後手】に限定される戦法は避けるべきだと思います。

例を挙げると、三間飛車の【早石田】などになります。

基本的に先手番で使われる奇襲戦法の部類になりますが、最初の内からそこばかり覚えても後手番になってしまうと、急な変化に対応できなくなってしまいます。

後手番での変化もあるにはありますが、初心者の内から先手番・後手番両方の定跡を覚えるのは骨が折れます。

先手番でも後手番でも応用できる定跡から学ぶのが、早く上達するためには必要だと思います。

私のお勧めは、【ノーマル四間飛車】です。

苦手な戦法は優先的に対策する

一つの戦法に絞って勉強していても、対局していれば勝ちにくいなと思う苦手戦法と言うのが出てきます。

苦手戦法が出てきたり、自分の知らない変化で簡単に負けてしまったのなら、すぐに対策するようにしましょう。

対策をしないまま対局を繰り返していれば、同じ戦法で似たような負け方をするはずです。

対局後すぐに感想戦や定跡を調べるなどして、不利にならない為の知識を付けないと同じ失敗を繰り返します。

悔しい思いは誰しもしたくないと思いますので、何度も負けるような苦手戦法に出くわしたら、必ず対策をするようにしてください。

違うと感じたら、戦法を変えてみる

同じ戦法ばかりで飽きが来たり、何か違うなと感じたら戦法を変えてみるのもありです。

なぜなら、将棋を学ぶ上でモチベーションを下げずに勉強をするのは難しいからです。

将棋が好きでも負けが続いたり、良く理解出来ないままその戦法を指し続けるのは難しいと思います。

私は級位者の頃に、居飛車ばかりを指していて、良く理解も出来ず勝ちも少なくて、モチベーションが下がっていた時期もありました。

そこで振り飛車の四間飛車に変えてみて、分かりやすくて勝ちの数も上がってきて、将棋に対するモチベーションがかなり上がりました。

向いている戦法や、好きな戦法は人それぞれにあるので勝率の上がらない事に悩んでいる方は、違う戦法を学んでみてはどうでしょうか。

定跡アプリを使う

携帯をいじるおじさん

まずは簡単な定跡アプリで、定跡の基本を学んでみて下さい。

定跡を学ぶ時は、まずは全体の流れを覚えることから始めるのが良いです。

なぜなら、最初から細かい部分まで覚えようと思っても、全てを一気に記憶するのは無理だからです。

囲いの形や、攻めの形、手の流れを軽く流すように覚える感じで良いです。

最初から完璧に覚える事は出来ないので、ふわっと雰囲気を掴むだけで大丈夫です。

対局して感想戦を繰り返す

定跡を学ぶ為には、対局をして実践の中で間違えた、上手く指せなかったと思った部分をすぐに振り返る事です。

対局が終わったら、すぐに感想戦をして対局中に自分の考えていた事と、正しい定跡の解説を比較することで一気に理解が深まります。

定跡を学んでも、いざ実践となると上手く指せないものです。

少しずつ失敗して、復習を繰り返す事でその戦法があなたのものになっていきます。

理解出来ない部分は飛ばす

解説で良く理解できない部分があれば、最初は飛ばしましょう。

その時点で考えていても、なかなか理解できないものです。

何度か対局を繰り返すうちに理解できる事も多々あるものです。

分からない部分があるからと、そこに時間ばかりを使っては上達が遅くなります。

分からない事も、いずれ理解すればいいので、今は分からなくていいやぐらいの軽い気持ちでいきましょう。

定跡アプリの欠点

安くて無料なアプリもあって、お得な定跡アプリですが欠点もあります。

  • 解説のない変化がある
  • 学びたい戦法が後手番目線だったら分かりずらい
  • 簡単に解説されていないものもある

無料アプリに多いですが、解説のない変化もあるという事です。

将棋の変化は無数にあるので、詳しい変化を知りたい時は定跡書をみるのが良いです。

他には、先手が居飛車で後手が振り飛車といった解説は分かりにくいという事です。

例えば、ゴキゲン中飛車の定跡を学びたいのに、こんな風に先手居飛車で解説をされても分かりにくいですよね。

盤面の反転機能が付いていればいいですが、ない場合は使いにくく感じますよね。

級位者のうちでは、ついて行くのが難しい解説などをされているアプリもあります。

定跡アプリには欠点もありますが、安くて無料もあるので色々なアプリを試してみるのが良いと思います。

しっかり学びたいものは【定跡書】で

居眠りするおじさん

将棋アプリの欠点が気になる方は、しっかりと解説がされている定跡書がおススメです。

将棋アプリと違い、定跡書ではしっかりと全体の流れを掴むことが出来ます。

本なので目次があって見やすく、理解出来ない箇所は付箋をするなどすれば見直しやすいですよね。

全体的に流して読んで、雰囲気を掴んだ後で詳しく解説をみると理解しやすいです。

得意戦法や苦手戦法は細かい部分まで解説を見る

自分の得意戦法と苦手な戦法がある方は、全体像を把握した後にはしっかりと細かい解説までみるようにした方が良いです。

なぜなら、得意戦法や苦手戦法の細かい変化まで理解出来ると、必ず対局で役に立つ場面が来るからです。

得意戦法は良く指す事になるので、沢山の変化が対局中に生まれてくるはずです。

色々な細かい変化まで理解していれば、序盤で不利になるような事はなかなか起きないようになります。

苦手戦法の場合は、相手が研究していればいるほど、細かい変化まで覚えていないと対応出来なくなってきます。

苦手戦法に対応できなければ、いつまでも苦手意識はなくなりません。

元々は苦手戦法だったけど、対策がしっかり出来れば有利な局面を作りやすいカモ戦法に変わるはずです。

サブスクでコスパ良く学ぶ

定跡書を買うのは、お金も注文する手間も掛かりますよね

本を買うのが面倒な方は、サブスクリプションを利用するのが良いです。

kindle unlimited等のサブスクを利用すれば、色々な定跡書を読むことが出来ます。

試しに読んでみて、気に入ればガッツリと学ぶ事も出来るので、時間効率も良いと思います。

コスパもタイパもいいのでお勧めです。

まとめ

今回は定跡を学ぶ理由を説明させてもらいましたが、いかがだったでしょうか。

  • 序盤で不利な状況に陥らない為
  • 最初の内は、振り飛車から覚えるのがおススメ
  • 出来れば1つの戦法に絞って学ぶ
  • 苦手な戦法が出て来たら、しっかり対策する
  • 限定的な戦法は得意戦法には選ばない
  • アプリや定跡書で学ぶ時は、先に全体像を把握する
  • 定跡を勉強したら、対局で実践してみる
  • 実践が終われば、きちんと感想戦で振り返る

これらの事を意識しながら、定跡を学んでみて下さい。

定跡を学んで序盤の力を付ければ、序盤で不利な状況になる事はまず無くなります。

相手が知らずにこちらだけ知っている変化なら、序盤から優位に立てるようになることも多くなるはずです。

しっかり定跡を学べば、必ずあなたの勝率アップに繋がります。

勝率が上がって楽しく将棋を指せるように応援しています。

最後まで記事をお読みいただきありがとうございました。

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