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感想戦

感想戦をしている
目次

感想戦とは

感想戦はプロの将棋を見ている方や、経験者の方ならどういったものかは知っていると思います。

対局が終わった後に、駒を動かしながらお互いのどこが良かったのか、どこが悪かったのかを言い合うことから感想戦と言われます。

感想戦とは普通は対局後の2人でしますが、ここでは1人で検討する事も感想戦に含みます。

この記事は初心者さんから級位者さんまで、感想戦をまともにしたことがないという方の為の記事になります。

特に級位者の方は感想戦を行っていく事で、これからの上達の助けになる事は間違いないです。

何の為に感想戦をするのか、さらに気を付けてほしい注意点も説明していきます。

感想戦して効果あるの?

効果は人それぞれ感じるところが違うかもしれませんが、私の思う感想戦の効果です。

感想戦の効果
  • その対局での、好手や悪手を見つけられる
  • 意見を交わして、お互いの読み筋を知れる
  • お互いの上達の助けになる
  • 感想戦で強く印象に残った手は、忘れずに次からの対局に活かせる
  • 負けた後の悔しい気持ちを切り替える為の手助けになる

私は級位者の頃は感想戦をせずに、ただひたすら対局のみをしていました。

勝った負けたの繰り返しですが、なかなか自分の級位が伸びないなとは感じていました。

上級者の方に感想戦の大事さを教えてもらい、そこからは自分の指し手の良いところや悪いところを知れるようになりました。

2人で感想戦をした場合は、特に客観的に自分の指し手をみることが出来ます。

1人で行う場合も、対局後なら自分の指し手を振り返る貴重な時間になります。

感情を抑える

感想戦をすることで精神面も鍛える事が出来ます。

対局に負けた後は誰でも悔しい・イライラするなどの負の感情が出てくると思います。

将棋を指していて、まったくいい手が指せずに対局中にイライラした経験もあると思います。

そんな時にでも感情を抑えて感想戦を行うことで、対局中に悪手を指してしまったときに、気持ちの切り替えが出来るようになります。

負の感情ばかりが強くなってしまうと、将棋に対するモチベーションも低下しますので、あなたの将棋上達の妨げになります。

感想戦・検討

毎日対局して、少しの時間でもいいので見直す癖をつける事が出来れば上達の近道になります。

そして、勝ち将棋よりも負け将棋の方が得られる事は多いものです。

なぜなら、自分の悪い手というのは対局中は見えずらいのですが、いざ見直してみるとなぜこの局面はこう指さなかったんだろう、と言うことが見えてきます。

私は見直しをすることによってかなり自分の指し手が良くなったと思います。

もちろん勝ち将棋から自分の良い手を知って、自信をつける事も大切だと思います。

どんなにひどい負け方をしても、好手と言うのはあるものです。

自分では分からなくても、AI解析をすれば答えを教えてくれるので、最初の内はここが良かったのかなと思う手を探すといいと思います。

感想戦を癖付けよう

特に級位者の方に多くみられるのが、毎日十数局ぐらい対局しているのに一向に上達している気がしない事です。

将棋の上達を目指す上で感想戦は欠かせない要素になります。

なぜなら、自分の良い手や悪い手を知らずに対局を繰り返していても、結局は同じ失敗を何度もするからです。

悪い手はもちろん、良い手についても同じことです。

せっかく良い手を指しているのに、それが良い手と知らずに過ごすと、次からの対局で似た局面が出てきても指し手に迷いがでる事になります。

  • 好手は自分の力にすることで、同じような局面でも自信を持って指せるようになる
  • 悪手は改善することで、同じ失敗を繰り返さない様になる

感想戦をする事で、意識しながらやってみて下さい。

感想戦の方法

感想戦の方法は大きく分けて3つなので、それぞれ説明していきます。

  • 自分1人で行う時
  • 2人で行い、相手が自分より格上の場合
  • 2人で行い、自分と同じぐらいの強さか格下の場合

感想戦を自分1人で行う時

ネット対局が主流の現代では、相手が目の前にいない事の方が多いと思います。

長時間やると疲れて長続きしなくなるので、1局5~20分程度で行うと良いと思います。

1人で行う時は、予め無料の将棋解析ソフトをインストールしておくのをおススメします。

AIで解析してもらえば、かなりの時間短縮になりますし、正確な答えも知ることが出来ます。

好手を探そう

アプリで対局した後は、終局後に初手~最終手までを簡単に再生できますので、自分の好手を探しましょう。
なぜなら、自分が良い手を指したと気づく事が出来れば自信が付き、自身が付けば次からの対局でも自信を持って好手を指せるからです。
ぼろ負けだと思う対局からでも、探せば1つは好手が見つかると思います。
好手かどうかが分からない時は、良い手っぽいなと思うぐらいでも大丈夫です。
AIを使えば簡単に答え合わせが出来るので、活用しない手はないと思います。

ぼろ勝ちの将棋は参考にならない

ぼろぼろに負ける将棋と違って、自分よりかなり格下の相手と指して、ぼろ勝ちの将棋は参考になる好手も少ないものです。
なぜなら、そういう将棋は相手のミスばかりが目立つ将棋が多いので、自分の好手と言うのは見つけにくいものだからです。
自分よりはるかに格下の相手と戦って勝っても、あまり自分の将棋の上達の手助けになる事は少ないと思っていた方が良いと思います。
自分より数段格上の相手に勝てた将棋なら、なぜ勝てたのかをしっかり把握する事で格上の相手にもひるまず対局出来る精神を鍛える事が出来ます。

悪手を探す

好手が見つかったなら、自分の悪い手を探します。
特に1番悪かった、この手が負けの原因だなと思える手が見つかると良いです。
なぜなら、自分が指す悪い手の傾向と言うのは、最初の内は知らず知らずの内に指していることがほとんどだからです。
自分の指す悪い手の傾向を知ることで、同じ失敗をしない為の対策も立てやすくなります。
探す悪手は1つか2つぐらいで大丈夫です。
1つ1つのミスを無くしていく事で、これからの対局の指し手がどんどん良くなって行く実感を得られると思います。

初心者の頃に多いミスはすぐに改善

級位者の方に多いミスと言うのは、誰でも味わってきています。

  • 遠くの角の利きに気付かずに、駒をただで取られてしまった
  • 簡単な詰み筋を見落として負けてしまった
  • 初心者殺しの奇襲戦法で嵌められた

などと言うのは経験ありますよね。

この様なミスを改善するだけでも、級位者の内はかなりの上達になります。

同じ失敗をしないというのはとても大切な事なので、自分の失敗は必ず改善するようにすれば自然と指し手が良くなっていきます。

AIで解析する

自分で検討した後で、AIを使うと効果はさらに上がります。
なぜなら、自分の指し手とAIの候補手を比べて、自分の将棋に対する理解度が高まるからです。
私が将棋を勉強し始めた時には、まだAIが普及していなかったので、自分でした感想戦が正しいのかどうかはっきり分かりませんでした。
しかし、AIが普及し始めて使ってみるとビックリするほど感想戦がスムーズに行えるようになりました。
AIは機械的に答えを教えてくれるので、ひねくれものの私でもすんなり意見を聞き入れる事が出来ます…苦笑
解析は無料のアプリ等でもしっかり行えるので、まずは無料のアプリでしてみるのがいいと思います。

2人で行い、自分より格上の相手の場合

自分より将棋の強い人なら、まずは素直に悪い手があったかどうかを聞いてみましょう。

上級者の方なら、対局相手の悪い手もしっかりと見えていると思います。

特に有段者で強いかたなら、最初から最後までのある程度の局面を覚えている事が多いので、ここはこうする方が良いねとアドバイスをくれると思います。

指し手の読み筋なども教えてくれるので、積極的に質問してみるのがいいです。

会話が苦手な方は、自分の特に気になった局面だけでも質問してみて、自分の上達の為だと思って質問する事に慣れていきましょう。

負けた方から質問されて、勝った側で嫌な顔をする方はなかなかいないので、色々と教えてくれます。

強面の方でも、将棋の事なら丁寧に教えてくれたりするので、会話のきっかけにもなります。

自分と同じか、格下の相手の場合

ここでは級位者の方に説明させてもらっているので、級位者の方同士なら無理に対局戦を行う必要はないと思います。

どちらも指し手を覚えていない事も多いので、最初から感想戦をする必要はないと思います。

終盤の局面なら思い出しやすいので、する場合は最後の局面を一緒に考えるのが良いと思います。

感想戦で意見を交わすことが面白いと感じる人もいますので、同じ将棋好きとして意見を交わす場合はありだと思います。

感想戦の注意点

感想戦で気を付けてほしいところがあります。

1人でした場合

  • 勝っても自分の悪い手を探す
  • 時間を掛けすぎるのも効率が悪いので5~20分程度でする
  • AIを使って答え合わせをする

2人でした場合

  • 相手の意見を素直に聞き取る
  • 相手の良かった手は素直に褒める
  • 相手の悪い手を指摘する時は、改善手を一緒に考える

これらの事に注意して感想戦を行うようにすると、きっとあなたの上達の助けになると思います。

AIや対局相手の意見を素直に聞き入れる事で、視野が広がり強くなります。

意見がぶつかった時は、否定から入るのではなくてまずは考える事から初めましょう。

正反対の意見でも、こんな考え方があるんだなと参考にして、受け入れて行くのが視野を広げる手助けになります。

    感想戦は拒否できる

    感想戦をしたくない人がいるのも知っていないといけません。

    • 振り返る局面がないから
    • 時間がないから
    • 感想戦をするより、次の対局をしたいから
    • 感想戦で上達出来ると思っていないから

    この様な理由で感想戦をしたくないと思う人がいるのも知っておかないと、嫌がる相手に無理に感想戦を押し付けるようになってしまいます。

    一方的に拒否をされると嫌な気持ちになりますが、将棋のルール上は問題ないので、そういう人もいるのだと割り切りましょう。

    嫌な負け方をしたとき

    対面で行う将棋と比べて、ネット将棋では上級者でもたまに相手をおちょくる様な指しまわしをするかたはいます。

    そういう相手との感想戦はしたくないものですよね。

    しかしネット対戦である以上、そういう弊害は必ずあります。

    なぜなら、顔の見えない対戦ゲームでは、相手の事を思いやる気持ちを持つのが難しいからです。

    私も詰みの局面なのに、わざと詰まさないで遊ばれたなんて経験は一度や二度ではないです。

    ただ、そういう人もいるのだと割り切って、自分のモチベーションを下げない様にすることが大事だと思います。

    私はそういう時は、気分転換に詰将棋をするようにしています。

    嫌な気持ちのまま次の対局をしないような、気持ちの切り替え方を見つけるといいと思います。

    まとめ

    将棋で強くなるというのは、自分の段位が上がるという事になります。

    そして、上級者になればなるほど悪手を指す頻度は少なくなります。

    好手の数よりも、まずは自分の悪手を指す回数を減らす事がもっとも上達の近道になってきます。

    • 感想戦をすることによって、自分の好手と悪手を知ろう
    • 感想戦で負けた後の悔しい気持ちを切り替えよう
    • ただ対局するだけでは、自分の指し手の長所も短所も分からないままになる
    • 勝った対局よりは、負けた将棋の方が自分の上達を助けてくれる
    • 簡単なミスはすぐに改善するようにする
    • 自分より格上の相手には、積極的に質問をすることで自分の上達を助けてくれる
    • 感想戦をするのが嫌いな人や、意見の食い違う事を言う人がいても、受け入れて自分の視野を広げよう
    • 嫌な負け方をしたときは、気分転換をした後に次の対局をするといい

    この様な事を意識して、感想戦を行ってみて下さい。

    あなたの上達の助けになれるように応援しています。頑張ってください!

    記事の最後までお読みいただきありがとうございました。

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